銭湯の湯船につかって、洗い場に並ぶ人たちを眺めていると、タイムスリップしたような気持ちになります。
もちろん現代風の洋服はなく、着瘦せ術で隠されていた意外と存在する贅肉が見え、
髪は濡らしてしまえば、ボブもゆるふわもなにもありません。
つけまつ毛をはずして、きれいに描かれた眉毛を落とせば、きっと室町時代にもこんな人いたんだろうなぁという感慨深い顔に皆なります。
おばぁさんも、おばちゃんも、おねえさんも、若者も、お風呂ですべて脱いで洗い流せば、2016年の人かどうかなんて、わからなくなる……
湯気の向こうに見える風景を眺めていると、そういう時空を超えた感覚になって、いつも一人でいいなぁと思っています。
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